五百井 渉
2018年入社 役職なし 龍谷大学 文学部 哲学科 教育学専攻
ここで働く前は異業種で働いていました。その当時は祖母が認知症で在宅介護を利用していました。私も時々、祖母宅に出向いて、料理や話をしたり、祖母が興味を持っていることは何だろうと思いながら関わりました。祖母の気持ちが分からず四苦八苦する中でも、祖母が楽しく話しをすることや、些細なことで喜ぶことがあって、この経験が、後に困っている人の助けになる仕事がしたい。思うきっかけになり、専門学校で2年間学んだ後に、今の法人に入職しました。この法人を選んだ理由は、職員が入居者様に寄り添う姿が明るく笑顔に溢れていたところです。対人関係を築く上で、私は壁を作らないことが大切だと思っています。見学に行った時に、職員も入居者様もとても良い関係を築き、良い雰囲気で関わっているところに魅かれて入職を決めました。
今は現場の入居者様の食事、入浴、排せつの支援をしていますが、入居者様によって、食事の進め方や好み、入浴の方法なども異なるので、その方に適した対応は何かと日々考えて職員と共有し関わっています。また、特定の入居者様の担当についており、その方の生活に適した関わり方をするにはどうしたらよいか、良いものがあれば試してみて、そこから入居者様の活気や思いに繋がることがないか常に意識しています。
今後は夏祭りやクリスマスといった季節毎のイベントを企画して、入居者様が意欲的に参加してもらえるよう職員全員で取り組み、当日はみんなが楽しめるものにしていきたいと思います。
施設には利用者様の生活を考える多くの委員会があったり、リハビリや歯科といった専門の職員も協働して働いています。入居者様のことで困ることがあっても、すぐに相談できるようになっています。
適時適格なアドバイスのおかげで利用者様も安心されますし、我々職員も根拠に基づいた対応ができます。入居者様が健康で安心して過ごして頂くことが何より嬉しいことですし、利用者様も笑顔が増え、明るくもなり良い環境が整っていると感じています。
今、誤嚥性肺炎プロジェクトという委員会に入り、入居者様の食事や、口回りの清潔保持について常に考え意識するようになりました。
入居者様がいつまでも美味しく食事して頂けるようにするためには、食事の姿勢や食後の歯磨きなどが大切ですが、入居者様自身では改善が難しいことが多くあります。どのようにすれば負担のない介助ができるか。しっかりと噛んで食べられるにはどのように歯磨きしたら良いか。個々に課題があり、常にうまくいくこともあれば、いかないこともあります。しかし、職員同士で利用者様の情報を共有しつつ、諦めずにアプローチの仕方を変えて最善の方法を試行錯誤した結果、うまくいったと感じられた時は達成感を得ることができました。