社会福祉法人この街福祉会

「自分がどんどん変わっていくのが実感できる!」

湯田坂菜月

2022年入社  生活支援員/世話人  長野大学  社会福祉学部社会福祉学科

Q入社のきっかけは

大学では社会福祉学を専攻し、放課後等デイサービスでのアルバイトやひとり親家庭の居場所づくりのボランティア活動にも取り組んできました。これらの経験を通して、地域の中で自分らしく生活していくことの大切さを学び、自分自身も地域の役に立つ仕事をしてみたいと考えるようになりました。
 また放課後等デイサービスでのアルバイトを通して、障害のある子ども達と関わる中で「どうしたらいいのだろう?」と障害特性で悩むこともたくさんありました。しかし、子ども達と心が通じ合った時や笑顔で関わってもらえるようになったことで、信頼関係の大切さにも気が付くことができました。
 大学では子ども達に視点を向けてきたのですが、この街福祉会では児童だけではなく成人の方も利用されていることを知り、地域で生活していくことの大切さや、居場所の大切さ等をいろいろな角度や視点から学べると思い入社しました。



Q今取り組んでいる仕事は?

現在は支援員として、生活介護と就労継続支援B型の事業所と、グループホームの兼務をさせていただいています。
生活介護と就労継続支援B型の事業所では、生活介護を利用されている方と就労をされている利用者の方が一緒に利用しています。そのためフリータイムやドライブ、散歩といった余暇活動を提供させていただくだけではなく、缶回収やガソリンスタンドの清掃、ポスティング等の地域の方々から頂いたお仕事を利用者の方と一緒に行わせていただいています。
グループホームでは、利用者の方が日中の事業所から帰宅されてから、翌日に出勤されるまでの夜間対応をさせていただいています。具体的には、食事や入浴、服薬の支援を中心に行い、自宅のような空間にスタッフがお邪魔させていただいているという気持ちで業務にあたらせていただいています。より利用者の方の生活を近い場所から支援させていただいています。



Q社会福祉法人この街福祉会のおすすめポイントは?

この街福祉会は、「地域に開かれている」ことが魅力の一つであると考えています。法人理念にも、「地域との共生をはかり」という一文があります。地域とのつながりを大切にしているということは、利用者の方にとっても地域に開かれた居場所となっていると感じることができ、おすすめしたいです。
第2この街学園では、地域の方や企業の方からの仕事の依頼を受けてお仕事をさせていただいたり、缶つぶしを行うための缶を地域の方が持ってきてくださったり等、地域との連携があるからこそ、日々の活動や業務が行えているのだなと感じることがたくさんあります。りんご祭りやハーブ祭等の地域の方をお招きしての行事もあります。コロナで近年は開催ができていないのですが、参加してみたいなと楽しみにしています。



Qこの仕事をやっていてよかったと思う瞬間は?

この仕事をやっていてよかったと思う瞬間は、利用者の方と通じ合えたなと感じられるときです。最初は、利用者の方とお話をしても分からないことの方が多く、戸惑ったり、「どうしよう?」と悩んだりすることがたくさんありました。言葉にしてお話される方だけではなく、手話やジェスチャー、表情等の非言語を通した会話でお話をしてくださる方もいらっしゃいます。言葉にしてはっきりとお伝えすることだけではなく、ジェスチャーや表情といった非言語を併せて、お話をする方に合わせて柔軟にコミュニケーションを取ることの大切さを学ぶことができました。
福祉は「ふだんの くらしの しあわせ」であると大学で学んだ時は、あまり普段の暮らしの幸せを考えることはなかったのですが、現在利用者の方と関わり、利用者の方と一喜一憂できることで、より利用者の方の生活の一部に自分がいると感じられる瞬間はとてもかけがえのないものだなと感じています。