社会福祉法人この街福祉会

一人ひとりと向き合って

小松玲夏

2022年入社  保育士  東京家政大学  子ども学部

Q入社のきっかけは

大学では、主に保育や子どもの障がいについて学びました。小さい頃から保育士への憧れが強くありましたが、その中でも子どもの障がいについて深く知りたいと感じたのは、中学生のときに職場見学で行った保育園で、脚に障がいのある男の子と出会ったことがきっかけでした。脚の障がいのため、活動も制限され、部屋の隅で見学することも多く、少しつまらなそうな表情が今でも印象に残ってい
ます。
“障がいがあるから〇〇できない”ではなく、“障がいがあっても△△という支援をしたら〇〇できた”という子どもの可能性を伸ばし、気持ちに寄り添った職 場で働きたいと就職活動をしていた中で、この法人の職場見学・体験をさせていただいたところ、理想の職場だと思い入社しました。



Q今取り組んでいる仕事は?

現在は保育士として、児童発達支援事業で 0~6 歳の発達に心配のあるお子さんの療育を行っています。基本的生活習慣・遊び・対人・コミュニケーションを主な柱として、子ども一人ひとりの姿に合わせて作成した個別支援計画を基に、日々の療育活動や支援方法を考えています。また、毎日の連絡帳や送迎時、懇談会などで保護者の方からの相談や悩みに応じ、助言や援助などの家庭支援も行っています。



Q社会福祉法人この街福祉会のおすすめポイントは?

入社 1 年目から手厚い研修を受けられるところです。指導担当の先生とは、毎日の研修日誌を通じて、その日の自分の支援について振り返っ たり、助言をいただいたりすることができました。入社当初
は仕事に慣れることに必死で、毎日が一瞬で過ぎていきました。そのようなときに研修日誌を書くことで、自分の支援を客観的に見つめ直し、新たな学びや気づき、課題などを明らかにすることができ、毎日目標を持って療育に取り組むことができました。また、指導担当の先生からは違う視点からの子どもへのアプローチの仕方などを教えていただき、支援の引き出しを増やすこともできました。毎日書くのは大変なときも正直ありましたが、この研修日誌があったからこそ、今の自分の支援に少し自信がつ いたのではないかと思っています。



Qこの仕事をやっていてよかったと思う瞬間は?

子どもの「できた」に立ち会えた瞬間にこの仕事をやっていてよかったと感じます。1 人で靴が履けた、自分でスプーンを持って口に運べた、発声やジェスチャーで気持ちを伝えられた、など大人にとっては些細なことかもしれませんが、子どもにとっては大きな成長です。そんな瞬間に立ち会えたとき、「すごいね!できたね!」と子どもと一緒に喜び合えたり子どもの達成感に満ちた表情を見られたりできるのは、この仕事ならではと思います。また、保護者の方と一緒に子どもの成長を見守っていく過程で、子どもの「できた」喜びを共有できることもとても嬉しいです。子どもの「できた」を見落とすことのないように、これからも子ども一人ひとりと丁寧に関わりながら、その子が求めている支援や適切な支援方法について考え、より深く理解していけるように努力したいと思います。