社会福祉法人きらくえん

「当たり前の生活とは」仕事を通して学べる場所。

M.F

2015年入社  生活援助員(介護職)  新見公立短期大学 地域福祉学科

Q入社のきっかけは

5歳の頃、実家で車椅子生活をしていた大好きな祖父が亡くなりました。実家をバリアフリーにリフォームし、自動車学校の教官をしていた運転好きの祖父でも運転できるように障がい者用の車に変えることで、生活のほとんどを自分でしていました。お風呂やトイレ等、介助が必要な時には祖母が手助けし、見様見真似で私も手伝っていた思い出があります。その頃は"介護"について考えた事はなく「おじいちゃんは何でも自分でやって凄いなぁ」と思うだけでした。中学生になり、祖父との生活を作文にする機会がありました。祖母や母からこれまでの祖父の生活背景を聞き、祖父は「何でも自分でやっていた」のではなく「"自分で出来ないこと"は助けてほしい」と、周りの人に支えてもらいながら、生活をしていたのだと知りました。その事がきっかけで、祖父のように自分で出来ないことに助けを必要としている人の役に立ちたいと思い、介護職を目指すようになりました。



Q今取り組んでいる仕事は?

今、"施設"と呼ばれる家にお住いの方やそのご家族にとって、とても生活がしづらい環境となっています。病院はもちろん、特養でも家族の面会が出来ない状況で、ご入居者が楽しめるイベント等も全て中止になってしまっています。「起きて食事をして寝る」毎日同じ暮らしが続き、生活にメリハリが付かなくなっているように思います。そんな中、作業療法士と援助員が主となり、この現状にも対応できるレクリエーションを都度模索しています。新しい生活様式に合わせたレクリエーションですので、これまでとは違って、難しい面もたくさんありますが、ご入居者にとって微量でも"楽しい""またやりたい"と刺激になればいいなと思っています。ケアの中で笑顔を作り出すことは第一に大切なことですが、これまで出入りしていた笑顔の人の数が減っても、そこにいる限られた人の笑顔が保たれること、それが今私たちに出来る仕事なんじゃないかと思っています。



Q社会福祉法人きらくえんのおすすめポイントは?

きらくえんには、たくさんの部署があります。全ての部署において「ノーマライゼーション」の実現が出来ていると思います。"地域の人"(老若男女、健常者障がい者を意識せず)として関わることを基本理念とし、入居者さんと地域の方々とが直接関われる場がたくさん設けられています。KOBE須磨きらくえんでは、昨年の秋にサービス付き高齢者住宅が新設され、建物内には誰でも利用できるレストランがあります。サ高住に住んでいる方に会いに来られたご家族だけでなく、きらくえんにお住いの方や、その方に会いに来られたご家族、更には周辺のマンションお住いの地域の方々が利用することで、そのレストラン内でまさにノーマライゼーションが実現します。"高齢者だから""障害者だから"と我慢したり諦めたりする考え方が、少しでも変えられる生活が送れるのではないかと願っています。