社協meets!前編~社協を選んだ理由と就活How toについて~
2021年12月24日

皆さんこんにちは!
インターン生のでこちゃんです(^^)/

今回は、2021年11月10日(水)に行った「社協meets!」のイベントレポートを掲載します!
こちらのイベントは、社会福祉協議会(以下、社協)の内定者や元職員の方々をお迎えして、私がインタビュアーとして公開インタビューをさせていただきました。

社協について興味がある方は多いと思いますが、情報が少ないのが現状だと思います。
そのため、社協について深められるような内容にしたいと思い、少しでも皆さまのお役に立てればと考え企画いたしました!
今回は、その中から「前編~社協を選んだ理由と就活How toについて~」をお送りいたします(^^)/

今回話すのはこの人たち

内定者さん
社協に就職予定の大学4年生。
大学では社会福祉を学んでいる。

でこちゃん
でこ
障害福祉分野の法人に就職予定の大学4年生。大学では内定者と同じく社会福祉を学んでいる。
社協での実習経験がある。
うえすぎ
うえすぎ
社協にて7年半勤務。最初の3年間は重度心身障害者の地域活動センターで介助職を経験し、その後はボランティアセンターでコーディネーターとして勤務。
昨年転職し、現在は一般社団法人FACE to FUKUSHIの事務局スタッフ。

なぜ就職先に社協を選んだの?

そもそもなぜ就職先として社協を選びましたか?その理由をお聞かせください!

大学2年から先生の紹介で社協にて学習支援のボランティアを行っていたので、社協に関わる機会が多かったからです。現在も継続していて、頻度は月に2~3回行っています。

実習先を選ぶ際、分野を越えて様々な人への支援に関わりたいことと、通年実習が可能という理由で社協に決めたことが始まりです。当時の実習先では、地域の企業の人とまちの福祉について考える事業に携わり、福祉分野以外の人と福祉のことを本気で考えることが面白く、そういった活動ができる社協の魅力に惹かれ、就職先としても意識するようになりました。
実習を通じて、社協の個別支援にも関心が高まったため、4年生の時に通年で240時間のCSW(コミュニティソーシャルワーク)のインターンに行きました。1つのケース(地域で暮らす障害ある女性とそのお父さんの支援)に長期的に関わる経験を通し、より社協で就職したい思いが強まりました。

就職先として、その自治体を選んだ理由を教えてください。

理由は2つあります。
1つめは、母親が地元でソーシャルワーカーとして活動しているので地元に知り合いが多く、少し離れたところに行きたかったからです。2つめは、その地域が福祉の需要が高く、大変そうな分やりがいに繋がると思ったので選びました。

通っていた大学のある市でもあり馴染みがあったことも理由の一つですが、いくつか受けた中で、面接での職員の雰囲気が最も感覚的にフィットしたためです。

「社協」とまとめるとどこも同じように聞こえてしまいますが、実際は地域によって、状況も実施している内容も違いますよね。私自身も社協の実習で感じた部分でした。「どの地域で働くか」もよく考えることが重要ですね!

“社協就活”ってどんな内容だったの?

社協の就活を始めた時期、スケジュールについて教えてください。

私は1つの社協しか受けなかったので、2ヶ月程度で就活を終えました。
まず、4月末頃に志望する社協の求人情報をHPにて確認し、5月半ばまでにエントリーシートを提出しました。
そして、5月末にオンラインで一次試験(能力試験・適性検査)、6月後半からグループ面接と個別面接(対面)を受け、6月末に採用通知を頂きました。

私は4年生の時に長期の社協でのインターンを行っていたこともあり就活のスタートが遅く、4年生の9月から就活を始め、そこからいくつか社協の採用試験を受けて年内には就職先を決めていました。当時は応募の時期も遅かったので、自分にとってはちょうどいいスケジュール感でしたが、早期に応募を始める社協も多いので、通年で状況を確認することをおすすめします。
ただ、自分の就活を振り返ると、最初から社協1本に絞って視野を狭めていたことは、今思うと非常にもったいないことをしたと感じています。就活を通して、もっと視野を広げていろんな分野の福祉の実践に触れておけばよかったなと、今となっては少し後悔しています…。

どのように就職先を調べましたか?まとまってるサイトやアプリ等はありましたか?

この地域の社協に行きたいと決めていたので、新卒の採用が出るまでチェックし続けました。

合同説明会やフェアなどに参加して就活を進めるイメージがなかったので、全国社会福祉協議会が運営している「福祉のお仕事」というサイトや学校の掲示板、いろんな社協のHPで応募状況をチェックしていました。

どのような試験対策をされましたか?能力試験はどのようなことを行いましたか?

何が出るか公示されてなかったので対策は特に行わなかったです。当日出た問題としては、簡単な文章を読んで答える国語的な問題や、算数のような計算問題がありました。

私は4~5か所の社協を受けたので、試験問題としては様々なもの経験しました。公務員試験のような問題が出たり、社会福祉士の国家試験のような内容が出たりしました。
就職先を決める際は、試験や面接でより深く福祉に関することを聞いてくれるかに焦点を置いて選びました。
試験は蓋を開けてみないと傾向が分からないので、一般教養をカバーするために公務員試験のテキストさらっと解いたり、国試の勉強と兼ねて進めていました。

内定者さんは、どんな業務に携わってみたいですか?

大学の頃から私は生活困窮者自立支援制度の下で行われている中高生に向けての学習支援学習支援に関わっていたので、ボランティアに関する業務に関心があります。

うえすぎさんは入職当時、実際に社協の業務にあたられてみて、どんなことを感じましたか?

私は当初「事務職」という職種で入ったのですが、最初に障害者介助の現場に配属されました。正直、それは入職前に想定しておらず、非常に戸惑ったことを覚えています。
そこでは福祉業界で働く上での基盤になるような経験をたくさんできたので、今となっては配属されて良かったと思えますが、最初はモチベーションを維持するのが大変でしたね。
社協の仕事はその年度に起こる出来事(ex.震災など)、組織の状況、地域のニーズによっても変わってくるので、業務内容は自治体によって本当に多種多様です。
これは社協に限らずですが、入職後のギャップを軽減するためにも、どんな部署があり、どのような仕事をする可能性があるのか事前に調べておいた方が良いと思います。


以上で前編を終わります♪
社協の選び方や就活の方法まで幅広くカバーしている会であったと思います。
次回は、後編~社協に関する質問コーナー~です!実際に就活生の方々がして下さった質問を元にお答えしていく会になっているので、こちらもお見逃しなく☆