大学時代に、自分の体をつかって誰かのために何かしたいと思い、フィリピンの住宅建築のボランティアに参加しました。この活動は、現地住民の家づくりを手伝うというもの。そこで見た光景が、今思えば自分にとっての福祉の原体験でした。
ご近所のみんなが集まり家づくりを手伝い、大人も子供も一緒になって、日本から来た私達のことも温かく受け入れてくれる。こんな世界で私は生きていたいと思ったし、こんな地域を日本でもつくりたいと考えるようになりました。福祉学の知識はなかったけれど、思い切って南山城学園に飛び込んだのは、ここなら自分の可能性を試せる環境があると感じたから。今は「魁」の生活支援員として、現場現場の毎日です。1日の終わりに「お疲れさま、気をつけて帰りや」と声をかけてくださる利用者さまたちから、いつも元気と勇気をいただいています。