福祉楽団では、広報誌「GAKUNAVI」で、ケアの現場で働く職員を紹介しています。
今回は埼玉県八潮市の拠点「杜の家やしお」の犬飼桃子さんのインタビューを公開します。
犬飼桃子さんの6つのこと
利用者さんに声をかけてよく折り紙をします。手先を動かすのはお好きかな?とか、手や認知の機能や状態をみたりしながら、一緒に鶴や花を折って。折り紙はいろいろ使いますが、盛川久子さんの誕生日につくったバースデーカードを「これはもう私の財産です」と言ってもらえて、すごくうれしかった。
介護の仕事は、環境に働きかけていくところがおもしろいし、 ショートステイは人の出入りも多くて自分に合ってるような気がします。
でも入職2年目になって 落ち込むことも増えました。特に認知症の人のケアやコミュニケーションがうまくいかないとき、 つらそうなご本人を前に、どうしよう!できない!わからない!で終わってしまう自分の経験のなさ に落ち込む……。周りにフォローしてもらうことが多いので、がんばれ!自分!という感じです。
今年、社会福祉士の資格を取りました。去年も大学卒業前に受けたけど落ちちゃって…… 軽音楽部でロックバンドをやっていて、そっちに夢中であまり勉強してなかった(笑)。私は ボーカルとギター。メンバー全員が同じ心理学科だったので‘psychology’をもじって 「psycholo」(さいころ)というバンド名にして。ちょっとダサいですよね(笑)。
働き始めてからシェアハウスに引っ越しました。エステティシャンやイラストレーター、タク シードライバーなどいろんな業種の人が住んでておもしろいですよ。近所のお風呂屋さんに行けば地元のおばちゃんが話しかけてくれたりして、毎日だれかしらと会ってますね。部屋に戻ったらお香を焚いて過ごします。古着屋さんの匂いが好きで、最近のブームは「ガネーシャ」という香りです。
※この記事は福祉楽団の広報誌「GAKUNAVI」2020年9月号からの抜粋であり、記載の情報は当時のものです。