社会福祉法人南高愛隣会

「この人たちの居場所になりたい」

Y.N.

2022年入社    高知県立大学  社会福祉学部 社会福祉学科

Q入社のきっかけは

法人が出版した書籍『居場所を探して―累犯障害者たち―』を読み、「累犯障がい者」と呼ばれる方の支援に興味を持ち、「この人たちの居場所になりたい」と、入社を決意しました。
また、法人紹介パンフレットに掲載されている職員・利用者の笑顔が素敵だったことも理由の一つです。
現在は、犯罪歴の有無に関わらず、まずは障害のある人々の生活や人生を学ばせていただきながら支援に入っています。この1年弱、利用者さんや先輩の職員さんと同じ時間や空間を共有することで、新しい視点ややり方を知ることができました。今後も、勉強させていただきながら自分も実践できるように精進してまいります。



Q今取り組んでいる仕事は?

生活介護事業として、日中の支援に取り組んでいます。
私の所属する生活介護事業所では、牧場にて馬を放牧しているため、乗馬療法や管理作業などをしています。乗馬療法では利用者さんが安全に乗馬ができるようにサポートし、管理作業では、ボロ(馬の糞)運搬や餌づくりなどの作業を利用者さんのペースに合わせて一緒に行っています。
また、室内活動として創作活動や読み語りなども行っています。創作活動では、アドバイスをしながら季節のイベントに合ったものを作り、読み語りでは、移動図書館からお借りした絵本や紙芝居を読み聞かせしています。
どの活動においても、ご本人がしたいかどうかを確認すること、支援者も一緒に参加し楽しむことを大事にしながら、1日のびのびと過ごせるように支援をしています。
活動以外の時間でも、利用者さんとお話する時間をつくるように心がけています。



Q社会福祉法人南高愛隣会のおすすめポイントは?

法人のおすすめポイントは3つあります。
1つ目は、様々な事業に取り組んでいるところです。研修や本人の希望によって他事業所へ体験や見学に行くことができたり、他事業所の職員さんからお話を聞くことができたりするため、視野が広がり成長しやすい環境だと思います。
2つ目は、待遇が良いことです。私自身、一人暮らしをしているため、入社前は給与面に不安を感じていましたが、実際に働いてみるとボーナスが良く、非常に嬉しかったです。また、「コロナに感染した際に、食料が届いた」と先輩職員さんから聞き、安心して働けると思います。 
3つ目は、趣味のクラブ活動があることです。私は、和太鼓クラブに毎週参加しています。法人のA型事業所「瑞宝太鼓」の利用者と職員に教えていただいています。参加は任意ですが、普段関わらない方と交流でき、仕事の息抜きにもなり、毎週楽しみにしています。



Qある日の一日のスケジュール

8:30~ 朝礼
8:45~ 受け入れ準備
10:00~ 午前の活動(乗馬、管理作業等)
11:30~ 昼食(食事介助)、口腔ケア、休憩
14:00~ 午後の活動(和太鼓、ドライブ、創作活動、入浴等)
15:45~ 利用者さん送り出し、申し送り
16:20~ 掃除
17:15~ 終礼

午前の活動の乗馬では、馬を放牧しているため、牧場に行くと自分のすぐ近くに馬がいて、触ったり乗ったりできます。他にも、地域の農家さんの畑で藁上げをするなどここに来なければできない体験をすることができます。
私の所属する事業所には、言葉以外で自分の意思を示してくださる利用者が多くいます。例えば、いつも静かだった方が私の言葉に、にこっとするようになったことがあり、そのような変化は想像していた以上に自分に元気や幸せを感じさせてくれています。