5歳の頃、実家で車椅子生活をしていた大好きな祖父が亡くなりました。実家をバリアフリーにリフォームし、自動車学校の教官をしていた運転好きの祖父でも運転できるように障がい者用の車に変えることで、生活のほとんどを自分でしていました。お風呂やトイレ等、介助が必要な時には祖母が手助けし、見様見真似で私も手伝っていた思い出があります。その頃は"介護"について考えた事はなく「おじいちゃんは何でも自分でやって凄いなぁ」と思うだけでした。中学生になり、祖父との生活を作文にする機会がありました。祖母や母からこれまでの祖父の生活背景を聞き、祖父は「何でも自分でやっていた」のではなく「"自分で出来ないこと"は助けてほしい」と、周りの人に支えてもらいながら、生活をしていたのだと知りました。その事がきっかけで、祖父のように自分で出来ないことに助けを必要としている人の役に立ちたいと思い、介護職を目指すようになりました。