福祉系の大学で障害福祉と保育を学びました。学生時代の実習やボランティアで、知的障害者、とりわけ自閉症の方達との関わりが楽しくて、福祉現場での支援の仕事をしたいと思っていました。いくつかの施設を見学する中で、睦月会(当時は、入所施設のわかばの家)の現場は、まさに「利用者と職員が一緒に暮らす家」の暖かさを感じ、大きな家族のようでした。そこで生活する利用者さん達の見せる表情が豊か(笑顔だけでなく、怒った顔、泣いた顔、ふてくさった顔・・・どの感情も出せるという事は、その場所や関わりが安心できるからこそ、だと思います)だったこと、職員が利用者さんと自然に寄り添いながら過ごしているのが印象に残りました。当時、新設だったわかばの家で、私も「家族」の一員となり、共に過ごし、彼らの生活や人生を支えていきたいと思いました。