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2015年入社 凪の丘 生活支援員 日本福祉大学 健康科学部卒
大学では介護学を専攻していました。元々は高齢者福祉の分野に興味があり、将来的な就職先にもそちらを考えていました。大学三年時に社会福祉士の受験資格を得るための実習に参加しましたが、障害者分野の施設でも学ぶ機会をいただきました。そこで作業に励む利用者様や一緒に作業しながら見守る職員の姿をみて、どちらも楽しそうに仕事をしているなと純粋に感じたのが、障害者福祉に興味を持ったきっかけでした。一人ひとり違う個性を持っている利用者様と向き合う事の難しさや楽しさを、実習を通し強く感じることができたのです。その為就職のことを考えるようになる頃には障害者分野に進みたいという思いが強くなり、県内の法人を調べて目に留まったこちらの法人に連絡をさせていただきました。実際に見学をし、実習の際に感じた難しさや楽しさを同じように感じることができたため、改めて入社したいとの旨を伝えさせてもらいました。
前年度までは主に身体障害がある利用者様が多い障害者支援施設で生活支援員として働いていましたが、令和2年の9月より法人が新しく立ち上げられた地域生活支援拠点にて、オープニングスタッフとして働いています。こちらの施設ではデイサービスとグループホームを併せて運営しており、日中活動と居住支援をそれぞれ行っています。まだ異動をして半年程ですが、初めての経験が多く新鮮な気持ちを持って仕事に取り組むことができています。利用者様一人ひとりとしっかり向き合い支援するという点では同じだと思っているので、それを常に頭において支援を行っています。地域生活と名前に入っている通り積極的な地域交流も目指していて、利用されている方も多くが市内の住民かその近隣の方です。同法人の多機能型事業所や他事業所の移動支援サービス等を使用される利用者もいる為、他事業所との連携をうまくとり情報共有を行う事でより良い支援を目指しています。
障害者福祉に限らずどの福祉の現場でも言える事ですが、その人が「今できる事」を強みと捉え、生活に生かしていくという事がとても重要なことだと思っています。この法人では居住を含めた生活支援が主の施設や、デイサービスや作業所といった日中支援が主な施設、それらの利用に欠かせない相談支援など、利用者様の需要に合わせて様々なサービスを提供できるようになっています。単純に規模が大きい法人なので、利用者様一人ひとりが出来る事、やりたいことをサポートすることができる土壌がとてもしっかりしています。また、地域福祉の増進をしていくことを法人の理念の大きな一つとし、それが地域生活支援拠点という施設の設立に大きく関わっています。利用者様の家族をはじめ施設外の方々と自分も多く関わってきましたが、それも利用者様が「今出来る事」の選択肢の幅を増やし、より豊かな生活を実現していくことに繋がっているのではないかと思います。