「初夢に見ると縁起が良いもの」を列挙した有名な文句であるが、文字のリズムは「ヤマザキ春のパン祭り」と一緒である。言葉の由来は諸説あるようだが「無事(富士)に 高(鷹)い事を 成す(茄子)」ということらしい。
侮るなかれ「パン祭り」だって1981年から40年以上続く有名な祭りであり、わが法人よりも長い歴史がある。今や毎年約1400万枚のお皿が用意され、どの家にも何種類かのお皿があるような、“国民的めでた祭”と言っても過言ではない。
さて、天気が良ければ弥生からも見える富士山。写真のようにきれいに見えることもあれば、雲中に隠れて全然見えなくなることもある。はっきり見えていれば疑いや迷いもないけれど、全く見えなくなると本当にそこにあるのかさえ分からなくなる。
「見えなくてもそこに変わらずにあるもの」があり、「見えないものを信じること」ができるかどうか。心のケアの「心棒」のような考え方でもあり、理念を信じて進んでいけるかどうかに通じるようにも思う。
今でこそ世界遺産となった富士山だが、かつてはたくさんのゴミや登山者の排泄物で汚され、そのせいで世界遺産登録を見送られた経緯がある。
「遠くから見ても美しく、登ってみてもなお美しい」そんな環境を作り、保ち続けてこそ「見えなくても信じ続けられる存在」になるのではないか。
まずは良い初夢を見て、高く美しい山を目指す。美味しいパンを持ちながら、さら(皿)なる成長を重ねる。そんな一年にしたい。
弥生福祉作業所 村上