W.T
2023年入社 生活相談員 大阪府立大学 地域保健学域教育福祉学類
1年目から相談員として働ける法人は圧倒的に少ない中、それを設立当初から実践しているところが魅力的でした。『設立当初から一年目で相談員採用を続けている→そうして働いてきた相談員の先輩たちが活躍している→つまりそれができる環境がある!』と信じてこの世界に飛び込みました。
大学には医療ソーシャルワーカーに興味を持って入学して、実習も病院にいきました。介護の経験もなかったです。でも、ACPの授業で自分の人生の終え方を考えた時や、祖父母の今後を考える機会が増える中で自然と高齢者福祉への興味は湧いていきました。そして何よりニーズが高く困っている方の多い分野だと感じたので、要介護度の高い方が利用される特養の生活相談員になりました。初めてのことだらけで不安もありましたが、それを埋める研修体制が充実しており、沢山の相談員の先輩方のフォローに助けられて、少しずつ成長している実感があります。
仕事の内容は多岐に渡りますが、基本的には、毎月のモニタリング、施設会議資料の作成、ヒヤリハットや事故発生時の聞き取り、ご利用者様の体調不良時の受診調整と付き添い、入退院調整をさせて頂いています。加えて、特養へのご入所の相談対応、面談、入所契約などにも同席させていただいています。最近は、自分でも対応ができるようになった部分を上司に見守っていただきながら実践させていただいております。
コロナも徐々にあけ、施設内での行事も復活したいということで、新人の私たちに企画提案が回ってきて、敬老会やクリスマス会を主催しました。具体的には、プレゼントの買い出し、ラッピング、出し物披露でハンドベルをしたりと、演出にこだわってやりました。もちろん、入所者様にも大変喜んでいただけましたが、自分自身もとっても楽しかったです。
私が一番感じるのは、相談員の先輩を含め施設全体にある助け合いの雰囲気です。
入職して一年ですが、判断に困った時は何度もあります。そんな時は、相談員業務に関する専門的なことであれば、相談員の先輩にお聞きします。先輩の方が最低でも1人は出勤されているシフトのため、今日は新人1人!なんてことはありません。また、介護職や事務員も含めて、色々なことについて教えてくださりますし、困っていたら声をかけてくださいます。そのため、私からも積極的に話しかけることができました。施設全体で助け合おうという気質は、利用者様に対しての質の高いケアにもつながっていっていると感じます。
研修などのフォローアップの体制も充実して、定期的に法人の同期全員が集まる研修では、座学やクイズ大会もあって学びとリフレッシュの場になっています。落ち込むこともありますが、縦の繋がり、横の繋がりに支えられています。
利用者様、家族様のお声を聴き、言い出しにくいことも話してもらえる相談員になりたいです。利用者様や家族様が「こんなものだろう…」とあきらめて黙ってしまうのではなく、言い出しにくいことも話していいと安心してもらえる施設であるために、窓口である相談員がその役割を発揮したいです。そのためにも、なにか言いたそうな人があればもちろんそばに行って話を聞き、遠慮がちな方には自分から何気なく話しかけるようにしています。クリスマスプレゼントの好み調査でも普段笑顔や発言の少ない方も嬉しそうに答えてくださいました。職員に迷惑をかけたくないと遠慮してしまう様々な事柄がきっとあると思うので頑張っていきたいです。そして家族様にも様々な思いがあると思います。面会や受診の時にご本人に会って涙を流す方もいらっしゃいます。何か思うことがあれば話して頂けるように普段のやりとりから信頼関係をつくっていきたいです。