2月15日、南山城学園の障害者支援施設「光」は、地域のこども食堂に招かれ、
PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)を活用した交流ワークを実施しました。
障害者支援施設「光」は、重い知的障害に自閉症を併せもつ方が、
自分の力で意思疎通・意思決定ができるようになるための専門的支援を行う施設です。
今回の交流は、
「言葉だけに頼らないコミュニケーション」が、
年齢も背景も違う人同士をつなぐ架け橋になりうることを実感できる取り組みでした。
福祉の仕事に興味がある学生にとっては、“コミュニケーションを支援する”という福祉の専門性を、
とても分かりやすく理解できる内容です。
●PECSってなに?誰もが使える“伝わる”コミュニケーションの仕組み
南山城学園では、言葉で気持ちを伝えることが難しい方の支援にPECSを導入しています。
カードを選び、組み合わせ、渡すことで意思を伝えるシステムです。
こども食堂のワークでは、参加した子どもたちが
・好きな色
・好きな食べ物
・今ほしいもの
などを絵カードで表現し、利用者様とやり取りを楽しみました。
「こんな方法があるんだ!」
と驚く子どもたちの反応は、PECSが持つ“誰でも使える共通言語”としての可能性を物語っています。
●カードを介して自然につながる、人と人
利用者様にもPECSでの質問に答えていただくことで、子どもたちが積極的に関わる姿が見られました。
初対面でも緊張せず、カードをきっかけに笑顔でやり取りが始まる様子はとても印象的でした。
終盤には子どもから
「また来てね!」
と声がかかるほど、温かい関係が生まれました。
福祉の仕事は、支援の場を施設の中だけに閉じず、“地域で自然につながる場”をつくることでもある。
そのことを子どもたちにも伝えてくれる実践でした。
●昼食でも「自分で選ぶ」を支援するPECS
ビュッフェ形式の昼食では、南山城学園職員が“昼食選択用PECSブック”を準備し、子どもたちが自分の食べたいものをカードで選べるように工夫しました。
「これにする!」
「今日はこっちがいい!」
と、子どもたちの主体的な選択を支えるPECS。
PECSは、「伝える手段」を保障するだけでなく、生活の中で“自分らしく選ぶ”力を支えるツールであることがよく分かる場面でした。
●共生社会の瞬間が見えた時間
保護者や地域のスタッフからは、
「PECSを通して、子どもと利用者さんが当たり前に交流している姿を見て感動しました。これぞ共生社会ですね。」
という声も寄せられました。
これは、南山城学園が大切にしている
「その人らしさの尊重」
「共生・共助の地域づくり」
が、自然に姿になった時間でした。
●福祉の仕事に関心のある学生へ
今回の取り組みは、福祉の仕事が「支える人/支えられる人」という一方向の関係ではなく、
誰もがその人らしく、地域の中で自然につながるための“場”をつくる仕事であることを教えてくれます。
・コミュニケーション支援
・障害特性に応じた専門的アプローチ
・地域とつながる実践
・その人の意思を大切にする姿勢
こうしたすべてが、福祉の専門職として働く上で欠かせない視点です。
南山城学園では、これからも地域と協働しながら、利用者様の「伝えたい」を支える実践を続けていきます。
あなたも、言葉にならない想いに寄り添い、“つながる瞬間”をつくる仲間になりませんか?
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法人名
社会福祉法人南山城学園
