就職活動を行っていた当時、学校で介護について学んでいく中で「せっかく多くのことを学んだのだから、より深く学ぶ機会が多い所に行きたい。」という思いがありました。身体介助の技術や、認知症・精神疾患のある方への介護支援の方法、利用者様が亡くなるまでのケアの方法など、色々な事を学ぶには入社条件が広く当てはまる特別養護老人ホームがいいと考え、就職活動を行っていました。

就活でみなと弘済園を知り、研修等で学ぶ機会が多く、先輩からマンツーマンでの指導を受け、すぐ質問できるプリセプター制度があることが魅力に感じ、私が思っていた入社条件に当てはまると思い決めました。また、就活を行っていた年に地震があった影響で、長く勤める為にも立地条件とアクセスがいいところで探していたことも入社のきっかけです。

私の仕事は利用者様が安心で快適に日々生活できるよう支援を行うことです。具体的には食事・排泄・入浴などの利用者様の身体に直接触れる身体介助と、掃除・洗濯等の利用者様の身体には触れないで支援をする生活援助、その他にも余暇活動やレクリエーションを行っています。私の勤めるみなと弘済園では、施設対抗風船バレー、七夕祭り、敬老祝賀会、秋祭り、クリスマス、餅つき、初詣、観桜会等があり、感染状況に応じた規模で利用者様に楽しんで頂けるような催し物を行っています。

特別養護老人ホームでは、介護が必要な方が多く入居されており、最後の時まで寄り添って介護を行えることが特徴です。一人ひとりどのように支援を行えば利用者様にとって過ごしやすく快適な暮らしをサポートできるか、職種の垣根を越えて協力し合い支援を行っています。

法人のおすすめポイントは、様々な種類の施設があることです。
入社して仕事をしていく中で、やりたいことや考えが変わっていくと思います。他のところであれば異なる施設に勤めるために一度退職をしなくてはいけないですが、みなと寮では救護施設・特別養護老人ホーム・地域在宅サービスステーション・グループホーム・地域包括支援センターなど様々な事業を運営しています。仕事内容はそのままで環境だけを変えたい・環境をそのままで職場だけを変えたい際に、勤続年数はそのままで異動できるところがいいところだと思います。

私はまだ異動をしたことがありませんが、他施設から異動してきた諸先輩方から自分の施設と異なる見方や考え方を学べるので、良い刺激になっています。

食事以外はお部屋で過ごし、あまり部屋から出てこられない80代女性の利用者支援として、その方が仕事熱心な方だと伺ったため、興味を持ってもらえることをチームで検討し、化粧レクリエーションを行った事が印象に残っています。

最初はレクリエーションの参加に消極的で「いいわよ私は･･･。」と話されていましたが、実際やってみるとすごく楽しそうに化粧をされており、化粧担当者にどうやって化粧をして欲しいか、若い頃はどのような化粧をしていたかをイキイキと話す姿を見せて下さりました。
その後、スタッフや他の利用者様に「どう？化粧してもらったの！」「似合っているかしら？」と、満面の笑みを浮かべておられた事を今も鮮明に覚えています。

普段見せない一面を見ることができ、一人ひとりに合った支援を行う事の大切さと、利用者様の生きる活力の一端を担えた事の喜びを感じ、これからも仕事を頑張っていこうと思える出来事でした。