渡辺里菜
2023年入社 児童指導員 淑徳大学 人文学部歴史学科
私は元々中学校の社会科の教員を目指して大学に入学しました。
教員免許を取るための課程で、特別支援学校に2日間実習に行くことがあり、その際、「特別な支援を必要とする子どもたちと一緒に学ぶのって楽しい!」と思ったのが大きなきっかけです。
そして今考えると運命というか巡り合わせだと思うのですが、当時アルバイトしていた中華料理屋が閉店する事になり、それをきっかけに障害をもった子どもと関わるアルバイトをしたいと思い、アプリ上福岡の求人に応募しました。そしてご縁があり、採用していただき毎日「楽しい!!!」と思いながらアルバイトをしていたところ、施設長に「社員になっちゃえば?」とお誘いいただき、そのまま社員募集フォームに応募したという流れになります。
あの時は楽しいという感情だけで社員になることを決めましたが、今思うと楽しいという気持ちを持って働くことってすごくすごく大切だなと感じています。
私が所属している施設には支援学校に通う児童が21人、公立学校の支援級や通常級に通う児童が22人、合わせて43人の子どもたちがいます。
指導員として、子どもたちの成長につながるよう、療育プログラムやレクを通して、施設運営をしています。
仕事なので、大変なことや辛いこともあります。自分のかけた声がけで癇癪に繋がり、感情がコントロール出来ずポロポロ泣いている子どもを見ると、違う声がけをすれば良かったと後悔することもよくあります。
また、学校にお迎えに行く送迎時間の管理も担当していますが、初めての業務で慣れるまでに時間がかかりました。
施設の信用にも繋がるミスをした際には、子どもたちも上司も励ましの声をかけてくれ、企業理念の「人を想う」に触れた瞬間でした。
毎日子どもたちの小さな成長を実際に肌で感じられるのは、中学校の教員になっていたら感じることが出来なかった感覚なのではないか、と思っています。
食事の際にいつも同じパンしか食べないお子さんがいました。
"他にもいろんな美味しい食べ物があるから他のものも食べられるようになってほしい"
そんな想いを上司に話したところ、
「好きなようにやってごらん!」とのこと。
親御さんの同意を得て、一緒に買い物に行って食べられそうなものを探すなどをしていると、だんだん食べられるものが増えて成長していく姿を見ることができました!
やってみたいことを何でも任せてもらえる風通しの良さが私には合っているなと思っています。もちろん、大事なのは求めすぎないこと。できないからといってイライラしてしまうのはよくないので、その子に合った成長を目指していくことが大切ですね。
今年の夏、ふじみ野市が主催する「竹飾りコンクール」に参加しました。飲食店や商業施設、福祉施設などが指定された竹に思い思いの飾り付けを行い、その華やかさや飾り付けの工夫等により順位付けが行われます。
今回初めての参加ということもあり、なかなか大きさのイメージがつかめないうえ、施設内で行うイベントの準備期間とも重複したり等、今思い返すと本当に大変な期間でした。
しかし、子どもたちと一緒に準備をするなかで、子どもたちの柔軟な発想力に助けられたり、子どもたちが難しい作業は職員が手伝ったりと日々切磋琢磨することにより、子供たちと今までに感じたことのない一体感を感じることが出来ました。
結果としては、商店街連合会賞をいただき、授賞式では子どもたちが笑顔で賞状を受け取りました。
子どもたちが大喜びする中、職員は涙をみせて子どもたちに心配をさせまいと、涙を堪えることに必死だったのはここだけの話です(笑)