社会福祉法人原町成年寮

地域にとけこむ暮らしに惹かれて

A・O

2019年入社  生活支援員  東洋大学  文学部日本文学文化学科

Q入社のきっかけは

大学生の時に知的障害者・自閉症の人達とキャンプをするボランティアで活動したことをきっかけに、「障害福祉の仕事に就きたい」と思うようになりました。
様々な法人や企業を見る中で「町で暮らす障害者」というキーワードに心引かれ原町成年寮のインターンシップに申し込み、実際に葛飾で生活する利用者の方たちの様子を見ることができました。
行きつけの理容室や服屋さんがあったり、ご近所の方との交流があったり、地域の中で利用者お一人お一人が人間関係を築いている話を聞くこともできました。
日中作業所では、作業に対して誇りを持って取り組む姿を見たり、休憩時間に和やかに談笑する輪に入れてもらったりもしました。
これらの体験を通して、「地域で活き活きと生きる利用者さんの支援に携わる仕事がしたい」と思い、入社を決めました。何よりここで働いたら、自分が楽しく仕事ができそうだと感じたのがきっかけです。



Q今取り組んでいる仕事は?

就労継続支援B型・生活介護の事業所である「奥戸福祉館」で利用者の方達と一緒にパンを作っています。支援員の役割は、一人一人の作業のペースや配慮するべき点を考慮しながら、達成感を持って作業に取り組めるように支援することです。
利用者の方たちの「やってみたい」「楽しい」という気持ちを大切にして日々取り組んでいます。
また作業面での支援だけではなく、利用者の方達の生活面での支援も大切な業務です。日中活動で長い時間を一緒に過ごすからこそ、利用者の方の変化に気がつきやすいという要素があるので、ご家庭やグループホームに共有し、ご本人の希望を踏まえながら支援の方向を一緒に検討することもあります。
皆さんご自宅でのお姿とは違った一面を見せてくれることもありますが、ご本人の普段の生活と日中活動の時間にギャップが生まれないよう、一貫した支援提供を目指して仕事をしています。



Q社会福祉法人原町成年寮のおすすめポイントは?

生活・日中活動・余暇と、利用者が地域生活をしていく上で必要な3つの要素を全体的に支援できるところが法人の強みだと思っています。
上でも述べたように、利用者支援をする上では生活や日中活動の支援の方向が一貫していることがとても大切です。お互いの情報を共有するために連絡を取り合うことも多いのですが、同じ法人内だからこそお互いの事業所の事情も分かり、気になったことを気軽に相談できる環境が整っていると感じています。
また、自分が迷ったときに一緒に悩んで答えを探してくれる人が身近にとても多いです。自分自身もそうしてきてもらいましたし、自分がしてもらったように、もし周りの人が悩んでいたら一緒に解決策を探したいと考えています。そういった意味で風通しの良い職場環境だと思います。支援には明確な正解がありません。だからこそ職員同士が話し合える環境はとても貴重です。



Qやりがいを感じるのはどんな時ですか?

支援は何通りも方法があり、人やタイミングによって合う・合わないが発生します。周りと協力したくさん考えて行った支援でも、途中経過の中では「うまくいっているのか」「これで良いのか」と迷うことも多いです。
そのため、利用者の方たちの困りごとを解決できたり、良い方向に進むことができたりした時に一番やりがいを感じます。
また、最初は話せなかった人と時間をかけて関係を築いた結果、「昨日こんなことがあってね、」と雑談を持ちかけてくれるようになった時もとても嬉しかったです。
「職員と利用者」という関係の前に、「人と人」の繋がりだと思っているので、利用者の方達との楽しい時間から日々働くためのエネルギーを貰っているなと実感しています。