もともと美術の勉強をしていて、障害のある方との関わりは、教員免許を取得した時に、福祉事業所や特別支援学校で実習をした時が初めてでした。その時に、言葉だけでなくコミュニケーションを取ろうと努力した経験や、こちらの反応を純粋に真っすぐに見て、返してくれる方々と関わって「障害のある方たちと一緒に働く」のもいいな、と思ったのが最初のきっかけです。その後、特別支援学校でも美術の教員として働きましたが、自分の進む道についてはまだ迷いがありました。アール・ブリュットと呼ばれる障害のある方のアート作品や活動を行なっている事業所なども知って、障害があってもなくても、もっと広く自由に芸術に触れあえる場所や発表の場づくりに関わりたいと思うようにもなりました。そんな時、地元でまだ小さいながらもアート活動をしている楽笑の存在を知り、ここから再スタートしたいと転職を決意しました。