吉田 亮作
2007年入社 事務職 桃山学院大学 社会学部 社会学科
私は飲食業でのマネジメント業務から事務職への転職です。前職では過分な裁量をもたせてもらうことで、自分で考え、行動として具現化する多くの経験ができた反面、法的な根拠など組織としての再現性・継続性に課題を感じていました。その課題を自分の成長つなげることができる、コンプライアンス体制が整った大きな組織でのキャリアアップを目指していたからです。
有料老人ホームをはじめとする高齢者複合施設の管理部門として、総務、経理、施設の3部門を所管する運営管理課の職場長をしています。業務の概要は総務(人事・給与・社会保険・公的申請・福利厚生、監査対応、庶務など)、経理(経営分析・契約管理など)、施設設備(設備整備・保守管理)と多岐にわたり、間接部門ではありますが、ご入居者・利用者はもちろん職員、地域の方々も安心して施設を利用できるよう関わることが私たちの使命です。
施設運営上のセーフティネットとしても機能しつつ、さまざまな要望や課題に対し、縦割りではなく社会情勢や環境の変化に対応した横断的な対応が求められます。
就活では内定がゴールになってしまいますが、現実は仕事のスタートラインに立った過ぎません。お金を稼ぐ、自己実現する、目的は様々であったとしても、いずれにせよ「どんな業務をするのか」よりも「自分がどのように働くのか」の方が遥かに重要です。以前、弊事業団の山本前理事長が “仕事をひろう”という概念について言及したことがありました。“作業”をこなすのではなく、自分で考え、自分の言葉で表現しながら経験をつみ、知識やスキルを身につけていくと、自身の担当業務やそこにもう一工夫することで、人のために役立つイメージが広がる瞬間があります。わたしはそれこそが“仕事をひろう”ことであり、“やりがいのある仕事”につながると感じています。「自身のやりがいが誰かのためになっている」、それほど嬉しいことはないと思いませんか。
そんな思考をもった人が多い組織はきっと社会や誰かに必要とされる気がします。