高校に進学するまでは福祉の現場で働きたいという意思はなく、特にこれと言って働きたい仕事の展望もなく、2年生の文理選択では何となく理系クラスに進み宙ぶらりんに過ごしていました。そんな時に、朝井リョウさんの『少女は卒業しない』という本が目に留まり、短編集なのですが2日ほどで完読してしまうほど面白い内容の作品でした。中でも印象に残ったのが知的障害を持った男の子と普通学級の女の子とのお話で、私にとって「障害」というものの見方が変わった瞬間でした。その後、祖父母が亡くなった事がキッカケとなり、福祉職として働きたいと思い、大学も福祉学科に進学しました。翔の会には、母が過去に務めていた為、小学生の頃からイベントに参加させていただいたり、法人が運営しているカフェなどにも足を運んでいました。その時から、年齢や障害などには縛られない考え方に魅力を感じ、会社説明会などでそれを再認識したことで入社を決意しました。