社会福祉法人正夢の会

お子さんと関わる作業療法

H.S

2020年入社  作業療法士  日本リハビリテーション専門学校  作業療法学科 昼間部

Q入社のきっかけは

学生の頃、専門学校の教員から正夢の会の施設を紹介されました。現場を見学しに何度か行き、療育の様子を見させてもらっていました。発達障害をベースにお子さんを見たい思いがあったので、正夢の会はそういったお子さんが多く通うことに魅力がありました。また、クラス療育や個別療育があることはもちろん、国家資格をもった専門職が多く配属されており、専門職内でも多くの視点から相談し合える環境があることもとても魅力でした。実際に入職すると、1年目の私でもお子さんの関わり方や「こういった視点もあるよ」というアドバイスを受けたりと丁寧に教えてくれました。また、新人研修やフォローアップ研修など法人内で研修の場があります。また、私の所属している施設では1年目の私の提案や意見も聞き入れて下さり、実際に現場に役立ててもらっています。同僚の皆さんはとても親切な人ばかりなのでこの法人・施設に入職してよかったと思っています。



Q今取り組んでいる仕事は?

作業療法士・支援スタッフの一人として集団での遊びや設定活動等に関わっています。運動発達面や手指の操作性の向上等が、作業療法へのニーズが多い為、そこを中心に日々見ています。遊ぶだけでも様々な要素がある為、要素に沿って目的を定め、それぞれの課題に沿った遊びを提供しています。例えば、トランプゲームではつまみや勝ち負けの際のお友だち同士での声掛け、ボーリングやシーツブランコでは順番待ちなど他にも様々な事がありますが、これらを念頭において関わっています。作業療法としては運動面や手指操作の評価をし、できること・成功できる事を能力に合わせて設定しています。できた経験を積み重ねる事で、自己肯定感を高めてほしいという狙いがあります。発達障害を抱えるお子さんは、できないことや上手くいかないことが多く、自己肯定感が低くなってしまうお子さんが多いです。そのため、療育の場では「できた!」という感覚を大事にしています



Q社会福祉法人正夢の会のおすすめポイントは?

関わっていく中で、成長を感じる場面に多く遭遇します。例えば、トイレでおしっこが出来るようになった。お集りのタイマーが鳴ると自分でお部屋を移動することができた。ひとりでジグソーパズルを完成させることができた等、ひとりの力で出来る様になった時は成長をとても感じます。成長を感じる場面に立ち会えることは現場での仕事ならではと思いますし、頑張りをとても感じて嬉しくなります。学生の頃は、こういった成長も「こちらができるようにしてあげている」という感覚を持っていました。働き始めてからは、その考えががらりと変わり、「お子さん一人一人ができるようになるために頑張っているからできるようになった。私たちは少しお手伝いをしているだけで、すごいのは子ども達」という考えになりました。また、お子さんが私を信頼して遊びに誘ってくれたり、抱っこやおんぶしてと近づいてくるときも単純に嬉しいです