社会福祉法人翔の会

メンバーさんと「幸せ」を共有することが私のやりがいです。

N・S

2021年入社  障害者支援施設(支援員)  田園調布学園大学  人間福祉学部 心理福祉学科

Q入社のきっかけは

私は高校3年生の時、学校に通えなくなってしまった時期がありました。特にいじめられていたというわけではなく、嫌な事があったわけでもありませんが、ちょっとした体調不良の休みが惰性で続き、いつの間にか登校できなくなっていました。結局は数ヶ月もしないうちに復帰することができ、無事に卒業を迎えることができましたが、その時に助けてくれたのが、友達と担任の先生、そして家族でした。傍から応援するというよりも、寄り添って一緒に困難に立ち向かってくれようとする周りの人たちの心強さは、今でも忘れません。いつの頃からか、自分が助けてもらったように、自分の力が他の人の助けになればいいなと、そう思うようになりました。そこからは一直線でした。福祉の大学に入り、福祉の何たるかを学び、大学3年生の時の社会福祉士実習でお世話になった翔の会を選びました。



Q今取り組んでいる仕事は?

私は今年度の4月より、障害者支援施設「水平線」で生活支援員として働いています。水平線は入所施設で、障害がある約50人の利用者の方々が暮らしています。私たち職員は、利用者の方々と対等な関係で向き合うことができるように、「メンバーさん」とお呼びしています。実際の内容としては、メンバーさんの食事や排泄、入浴など、日常生活のサポートをするお仕事です。それだけではなく、イベントごとや旅行(現在は新型コロナウイルス蔓延の状況から行けていませんが…)に行ったりと、メンバーさんと笑顔を共有することも大切な仕事の一つとしてあります。福祉というと世間的には「大変そう」というイメージが第一にあるように、実際に「難しいな」と感じることももちろんあります。しかし、福祉ってそれだけじゃないんだな、と思う瞬間がたくさんありました。そういう瞬間やメンバーさんの笑顔が今の私を支えてくれています。



Q社会福祉法人翔の会のおすすめポイントは?

福祉と一口に言っても様々な分野がありますが、翔の会は障害だけでなく、高齢や児童など、幅広く事業を展開しています。働いている中で様々な福祉に触れることができ、新しい知識を取り入れたり、幅広い視野を持つことができたりと、自分自身のスキルアップにも繋がります。また、研修制度や資格取得のサポートなど、専門性を高めるための環境が整っているという点もおすすめポイントの一つだと考えています。学生時代に資格を取り損なってしまった私としては、非常に有難いです。そして、最もおすすめしたいポイントが、あたたかく、優しい先輩たちがたくさんいるというところです。私は少しでもわからないことがあると質問してしまうタイプの人間ですが、その些細な質問にも、自分の仕事を中断してまで向き合ってくれる先輩方は、尊敬できる方ばかりです。こんな風になりたいな、こんな支援ができるようになりたいなと強く思える、憧れの先輩たちです。



Q入職してだいへんだったこと、よかったこと

第一に大変だったな、と感じたのは勤務のリズムに慣れることでした。水平線は早番・遅番・夜勤の三交代制なので、日によって出勤・退勤の時間も変わります。身体と心のバランスを保つことに苦労しました。また、メンバーさんの中には感情表出が上手くできい方もいるので、コミュニケーションが難しいなと感じることもあります。その際は、まずは目の前のメンバーさんがどのような支援を求めているのかを考えて、もう一度向き合ってみて、それでも上手くいかなかった時は、先輩職員に相談していました。良かったことは、頼もしい先輩たちに恵まれたこと(他の項目でも書いているため省略します)と、自分の成長を実感できていることです。ありきたりかもしれませんが、入職したての頃と比べてメンバーさんと真摯に向き合う余裕ができたり、より周りが見えるようになったりと、努力が結果として出てきたことが非常に嬉しく感じています。