西森 俊幸
2013年入社 主任ヘルパー 大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科
学生時代に祖父母の通院付き添いをしているうちに歩くスピードの違いを感じたり、車いすでの移動時の小さな段差に苦労したりといった経験から、普段気にしていないことでも支援が必要になるとここまで違うのかと感じました。そのことをきっかけに福祉に興味を持つようになりました。
当初は介護に関して、「介護者主導」や「重度になると施設での介護」といったイメージがありました。しかし、合同説明会でこの法人の説明を聴いて利用者さんが重度になっても社会生活ができるようにすることを目指していることを知り、グループホームでも入居者さんが献立を自分で決めるなど利用者さん自身の決定を重視しているのだと感じ、当初持っていたイメージに対して「そんなことはないんだ」と思うようになりました。自分もこのような関わり方をしたいと思い入社しました。
現在は利用者さんの自宅やグループホームへ訪問しての支援や生活介護事業所での支援をしています。
訪問先では食事介助や入浴支援、起床時や就寝時にすることなどの支援を利用者さんの希望するやり方での支援をしています。
生活介護事業所では上記の支援に加えて、通所時の送迎車の運転や活動室で利用者さんがプログラムに参加する際のサポートをしています。
利用者さんそれぞれの障害や生活、習慣が異なるので入浴や食事など同じ支援でも異なる支援をしています。また障害の重度化によって支援の方法が変更になることや喀痰吸引や胃ろうでの経管栄養など医療的ケアを行うようにもなりました。
外出支援で行ったことのない場所に行くことや、行ったことがある場所でもトイレやエレベーターの場所を利用者さんと探すなど支援を通じて新たに知ることもある仕事です。
この法人は、障害があっても一人の人間として尊重される社会の実現を目指しており、利用者さんの自己決定を重要視しています。
そのために堺市や大阪府などに対しての交渉にも利用者さんとともに参加して障害の有無に関わらず社会生活ができるようにサポートしています。
こちらから利用者さんに情報を伝えることもあれば利用者さんから今まで知らなかったことを教えてもらうこともあり、新しく知ることも多く、知識が広がります。
また、支援のやり方を覚えるための同行研修も他の法人よりも期間を長めにとることが多くしっかり学んでから単独での支援になるので安心できると思います。
体調の変化や予定の変更など利用者さんに関する情報も責任者に伝えたり支援者会議を開いて共有しているので変更点を聞かされていなかった、という事態も発生しにくいと思います。