公務員福祉職の職員&内定者に聞く!<後編>~業務の実際&就活生へのメッセージ~
2022年02月10日

こんにちは!インターン生のほのみんです!
私は、行政の福祉職での就職を考える大学3年生です。

今回は、「福祉の公務員職員や内定者に聞く!~公開インタビュー企画~」
イベントレポート、後編をお届けします!

後編は【業務の実際&就活生へのメッセージ】がテーマです!
☆前編はこちら>>https://fair.f2f.or.jp/job-support/komuin_1/

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・ほのみん:インタビュアー
・福祉公務員Sさん: (介護福祉士を取得できる大学出身)
・Yさん:内定者 (専攻:高齢福祉) 
・Nさん:内定者(専攻:家族福祉学) 
・Tさん:内定者(専攻:児童福祉)
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公務員として務めているSさんにお伺いします。
Sさんは、児童相談所(以下:児相)で働いているとのことですが、実際の業務のついて具体的に教えていただきたいです。

児相は虐待を受ける子どもの保護のイメージが強いかもしれません。ただ、実際には保護者の方からの子育てに対する相談(食べてくれない、泣き止まない、子どもが不登校になってしまった、など)を受け、保護者・子どもにそれぞれ面談を行うことで虐待予防の取り組みも行っています。また、非常に多くの関係機関(学校、幼稚園、生活保護のCW、病院)との多職種連携が重要になる職場だと思います。

児相での業務は一般的に大変そうなイメージがあると思うのですが、実際そうなのでしょうか?

児相のイメージから”子どもを取り上げられるのではないか”と拒否をされる保護者の方もいるので、介入の難しさはあります。ここでは、きちんと”お子さんの困りごとに対して”という説明をして介入することを心がけています。また「どんな相談でも受け付けます」と謳っているため、相談内容は十人十色です。その中で、自分自身が子育てを経験していない立場から助言を行うことは厳しいこともあります。ただ、職場には福祉職のみならず、保健師・保育士資格を持っている職員・前職が公務員でない職員、事務職の職員など本当にたくさんの人がいるので、様々な人に助言をもらいながら1つ1つ丁寧にケースワークに取り組んでいます。

公務員の福祉職に向いている人はどのような人だと思いますか?(Sさんの主観でお願いします!)

対人援助は”答えのない仕事”だと思います。私もいつも相談の電話を切った後に「本当にこの対応でよかったかな」と悩むことがあります。1年目の時は、家まで持ち帰って、土日もケースのことをぐるぐる考えて疲弊してしまった経験があります。
そのため”仕事は仕事”とプライベートと割り切ることができる人は向いているかなと思います。それに加え、毎回の対応について振り返りながら、反省を次に活かせるように考えられる人もケースワーカーには向いていると思います。

資格の有無による差などはありますか?

児相で働く職種は多種多様ですし、研修制度がしっかりしているので資格による特段の差は感じないです。

就活生へのメッセージ

実習や国家資格の勉強・卒論などをこなす中で、公務員の勉強をするのは本当に大変だと思います。私自身、落ち込んだり不安で立ち止まってしまいそうになった時もありましたが、そんな時に心の支えになったのが一緒に公務員を目指していた友人(同士)の存在です。仲間や大学の就職センターなど、色々なところを頼りながら頑張ってください!

公務員を目指すとなると長期戦になるので気力が必要になると思います。また、就活の早期化によって周りが内定をもらう中で焦るかもしれません。ただ、働くのは全員同じ4月のスタートです。自分のペースを大切に頑張ってください!応援しています!

自分自身が一番何をしたいのか、その仕事は公務員でしかできないことかなど、しっかり考えて就職先を選択してもらえたらと思います。私も勉強時間が短い中で受かることができたので、限られた学生生活の中で様々なことを吸収しながら就活を進めてもらえればと思います!

納得した就活にするためにも、公務員に絞りすぎず、選ぶ段階では幅広く見る視点も大事だと思います。公務員になりたい動機も民間との比較で生まれることもあると思うので、たまには引いて見てみるのも良いと思います。人と比べず、息抜きもしながら、自分のメンタルと上手く付き合いながら就活を乗り切ってください!応援しています!

☆当日に参加者の方からいただいた質問の中にこのようなものがありました!

Q.福祉職に求められていること、自分の強みと軸を重ね合わせるポイントなどがあれば教えてください

・私が面接の中でよく聞かれるな、と思った質問が”ストレス耐性”に関するものでした。ストレスを発散・処理する力は求められているのではないかと思います。
・言い方次第でどんなことでも強みにできると思います。例えば小さい頃から何かを続けてきた人なら「忍耐力があります」と言うことができますし、色々なことに挑戦してきた人であれば「様々な方面に興味があり、たくさんのことを吸収してきました」と言うことができ、どちらの強みも求められていると思います。公務員に限ったことではない思いますが(特定の強みを持ち合わせた人などに限らず)色々な人が求められているので、本当に自分が強みだと思うことを言葉でしっかりアピールをすることさえ出来れば、どんなことも強み・軸にできると思います。

イベントレポートは以上となります!

私自身、インタビュ―を通して共感する部分や感化された部分がたくさんありました。
この記事を読んでくださった皆さんにとって、公務員(福祉職)という選択肢も含め
「納得した就活」に向けて考えるきっかけの一つになればと思います(^^♪

最後までお読みいただきありがとうございました!!